鍵の特徴と歴史

長い歴史と優れた技術からなる鍵は、必要不可欠な家や車など大切な財産を守るものです。
現在の金属で作られた鍵は20世紀はじめから広く使われるようになりました。
背景には鍵を作る機械が1917年にアメリカで発明されたことがあります。
現在は最も身近な玄関の鍵にはピッキングが難しい、ブレードの両端に歯があるものもあります。
ブレードに4つの歯があり、断面が十字形になっている、ピッキングだけでなく複製も難しく、さらに強度が高いものもあります。
おもしろいデザインの鍵にディンプルキーと呼ばれる、ブレードの平たい面に色々な深さのくぼみが刻まれているものがあります。
スケルトンキーと呼ばれる、円筒状で先端に小さな歯が付いたじくからなる、とてもシンプルなデザインのものもあります。
これが使われているものは古い家や家具などです。
また従来の鍵の形ではないですが、鍵と同じ働きをするものが登場しました。
たとえばダイヤル錠や文字合わせ錠です。
最近は暗号や手形・声紋に反応する電子キー、さらにカードキーやマグネットキーもあります。
マグネットキーは電気を使っていず、ブレードに磁石が付いたものです。
磁石を使ってシリンダーを回転させます。
磁石の向きと強さの組み合わせにより、数千もの組み合わせができます。
上記のように鍵にも最先端の技術が取り入れられているのです。
その歴史は想像以上に古くて、世界で最古の鍵は紀元前2.000年頃のエジプトにあった、エジプト錠と呼ばれる木で作られた鍵です。
日本で最古の鍵は650年頃に作られた鍵で、大阪府で見つかった海老錠と呼ばれるものです。
なお鍵がない時代はひもを複雑に結んで鍵の代わりにしていました。
また中世はその都市の城門の鍵はその都市のシンボルでした。
シンボル性があるためにたくさんの紋章に使われ、アクセサリーとしておもちゃの鍵が付いていることがあります。
たとえばバチカン市国の国章に、天国の鍵と呼ばれる鍵が使われています。